2010-01-01から1年間の記事一覧

忘年ラン

今年の夏から定期的に走り始めた皇居。 最初は、月に1度くらいのペースが、 次第に、週に1度になった。 熱気と湿気がまとわりつく夏も、 暑さと涼しさが交差する秋も、 空気がしんと張り詰める冬も、 そんな季節の移り変わりを、 同じ日は二つとない自然の奥…

クリスマス朝ラン

午前の皇居は、普段と少し違う顔をしている。 ランナーがまばらの、広々としたコースに、 大型の車が行き交う、慌ただしい車道。 そして空は青々と澄み、さわやかな光は、 いつもとは別の角度で差している。 まだぼんやりと眠たかった身体も、 きりりと引き…

月曜ラン

新しい週のはじまり。 仕事が終わるやいなや、アディダス・ランベースへ直行。 ランベースのカウンターでは、 メンバーズカードを出すと、毎回スタンプを押してくれる。 なんだか、夏休みのラジオ体操みたいだ。 スタンプが増えていく喜びが、ランニングが継…

大学のある風景

まるで小春日和のような、暖かく穏やかな週末。 久しぶりのランニングに出掛ける。 風邪気味で、この一週間は走ることを中断していた。 そのフラストレーションは、思いのほか大きかった。 身体には不快感が蓄積していくし、食べる楽しさは半減するし。 そし…

優雅なる休日

ドシャ降りの雨で始まった一日。 朝10時、五反田の薬師寺別院にて写経。 数十年ぶりに墨を擦る。 子供の頃、あれほど煩わしかった作業が、 とても新鮮で神聖なことに思える。 薬草を舌に乗せて深呼吸し、身体の内側を清める。 本堂に焚かれたお香を跨ぎ、身…

最後の勉強

ATMの前でしばらく躊躇し、 一度その場を離れて数分後、 気持ちを固め、128,000円を送金。 毎週「日曜の夜」というすばらしい時間に開かれる 2ヶ月間の、スパルタTOEFL対策講座に入会。 これが最善の選択なのか分からないけれど、 やりながら、進みながら…

プレゼンテーション

人気上昇中の戦場カメラマン、渡辺陽一が会社にやってきた。 お客さんを招いて開いた研修会の特別講師として。 講演開始から数分経った会場を覗くと、 すでに話の舞台はアフリカ内陸にあって、 彼は、壇上を動き回りながら、あの独特の話し方で、 全身で、内…

紅葉ラン

由緒あるホテルニューオータニを起点に、 裏手の赤坂御所に沿って、 黄金に輝く神宮外苑のイチョウ並木を抜けて、 新宿御苑をくるりと廻り、 ふたたび神宮外苑をなでて 赤坂御所を半周し、 もとの場所に戻る。 文字通り、紅葉に染まる東京を“駆け”巡る。 の…

晩秋の坐禅

会社の隣駅、東京の一等地に 静かに佇むお寺へ、初訪問。 読経、坐禅を続けて2回、再び読経、最期に礼。 およそ1時間20分の座禅会。 ただただ、文字を追うだけ。 ただただ、坐るだけ。 その何が難しいかは、やってみると、よく分かる。 ついつい、この後の食…

チャリティラン

およそ5年ぶりに参加した 会社が協賛しているFITチャリティ・ラン (Financial Institutes in Tokyo for charity) 日比谷公園に集合し、皇居を一周した前回が、 現在につづく「皇居ラン」の原点となった。 そしてこの5年ほどの間に、このイベントはみるみる…

秋ラン

風もなく穏やかな日。青く澄みわたる空。 その爽やかさに背中を押されて、 皇居2周(10km)のランニングに挑戦。 10kmといえば、フルマラソンの1/4足らずだし、 各地で開かれている市民マラソンでは定番の距離だから 普通のランナーにとっては、別に…

プロセスと結果

人生において プロセスと結果のどちらが大切か? この瞬間が楽しいことと 将来の目標を達成することの どちらに最適化するべきか? あまりセンスのよい問いではないが いまだに、悩んでしまったりする。 ある目的を成し遂げることと引き換えに、 毎日、辛い…

プロ意識

時折り、感心することがある。 たとえば 混みあうユニクロの店内で、 決して高くない買い物の割に なんだかんだと手がかかるお客に いつも丁寧に応じる店員さん。 たとえば 住宅街のマッサージ店で、 決して高くない料金を設定し、 あれやこれやと不調を訴え…

三夜学生 

3つのケースを扱う、3回の授業を終えた。 たった3回に、「何かすごいことが得られる」 なんて、過度な期待はしていなかった。 それでもどこか、消化不良の感が残ったのは、 きっと回数の少なさだけが理由ではない。 もしもマーケティングというものに、 …

初秋の坐禅

ふたたび、 暮れゆく都会をバスに乗り 円融寺を訪れる。 今回のご住職の説法は 『他、是レ我ニ非ズ』 「あれは本当の自分ではない」と 過去の自分を後悔すること 「いつか立派な自分になれる」と 未来の自分に期待すること、 それらは全く無意味である。 過…

一夜学生

朝、妙な緊張感で目が覚める。 次の瞬間、お金を払って緊張するなんて おめでたいな、と思う。 今日から、ビジネススクールで マーケティング戦略の短期講座が始まる。 今日の授業のために渡されたケースは 専門家からみれば、おそらく遊びのようなもの。 そ…

高野山 −絢爛

6時5分、鐘の音が響く。 朝の勤行が始まる合図。 大日如来が鎮座する本堂の空間は、 金色に輝き、驚くほど色鮮やか。 「禅の墨色の世界にたいして、 密教の世界は五彩の世界である。 五彩の世界も、原色の五彩の世界である。 それは、まことにケバケバしい…

高野山 −荘厳

弘法大師・空海が「天才」だと言うことを、 最近まで知らなかった。 その天才の最期の地、高野山に登る。 空海=真言宗=高野山金剛峯寺、 最澄=天台宗=比叡山延暦寺、 受験勉強の時は、この単語をセットで暗記した。 教科書に占める割合は、おそらく 2行…

真夏の座禅

バスは、恵比寿や表参道の 洒落た街並みを抜け、 目黒の住宅地を深々と進む。 バスを降りる頃には、 すっかり明かりもなくなり、 視野のほとんどは暗闇になったが そのお寺の広々とした境内と、 そこに漂う静寂な空気は、 肌で感じることができる。 夜8時が…

ハワイの光

まだ街が闇に眠る、4:30起床。 5:10、迎えのマイクロバスに乗り、 ダイヤモンド・ヘッドへ向かう。 この旅、最大のクライマックス。たぶん。 頂上でご来光を拝む、というのが理想ではあったけど ほぼ夏至に近いこの日の日の出は、5:58。 ゲートの開門時刻…

ハワイの波

2日目、うっすらと夜が明けはじめたばかりの、5:30起床。 6:20、とあるビルの2階に集合。 20分遅刻してきた先生と、 集まった日本人女性ばかり10人ほどと 連れだって、ビーチへ移動。 波打ち際にマットを敷き、 「ビーチ・ヨガ」スタート。 ヨガは、エクサ…

ハワイの風

いつでも行けるから、という理由で これまでずっと後回しにしていて、 それでも、なぜか定期的に 無性に訪れたいと思っていた、ハワイ。 眩しすぎる太陽に迎えられ、ついに上陸。 夕方、いつものウェアとシューズに着替え、 西日に照らされる海岸沿いと カピ…

金融知力

日本は金融教育が遅れている、と言われる。 戦後復興の過程で構築された銀行中心の金融システムを引きずり 自らのリスクを取って投資するという習慣も術も身についていない しかしこれからは、自分の資産は自分の責任において形成しなければならない・・・ …

生命の水

何年も人目に触れず 忘れ去られたようにそこにある水道の蛇口を おそるおそる、回してみる。 金属はすっかり錆びつき かさかさと乾いた音を立てるだけ。 いつか、その奥に流れる澄んだ水が 人々を潤すことができる日まで 何度でもここへ来て 蛇口を回し続け…