プロ意識

時折り、感心することがある。



たとえば
混みあうユニクロの店内で、
決して高くない買い物の割に
なんだかんだと手がかかるお客に
いつも丁寧に応じる店員さん。



たとえば
住宅街のマッサージ店で、
決して高くない料金を設定し、
あれやこれやと不調を訴える老若男女に
いつも親切に応じるマッサージ師さん。



たとえば
留学相談センターで
無料サービスにも関わらず
優柔不断な質問を繰り返しても
根気よく付き合ってくれるアドバイザーさん。




接客業の経験があるから、分かる。
私にはできなかったから、分かる。
これが、どんなにすごいことかを。




こういう場面に出会うと、やはり仕事は
お金がどうかという以前に、
誇りが持てるかどうかなのだと、
まったく当たり前のことに気づかされる。




「これは自分がしたいことではない」
そう思うのは自由だけど、
それではいい仕事は生まれないし、
それを受ける方に何の感動も生まれない。
その総体として、いい社会は作れない。



仕事に誇りを持つこと。
これが何よりの社会貢献だったりして。
言うほど、簡単ではないけれど。
いやいや、とても難しいのだけど。