2010-06-05 生命の水 何年も人目に触れず 忘れ去られたようにそこにある水道の蛇口を おそるおそる、回してみる。 金属はすっかり錆びつき かさかさと乾いた音を立てるだけ。 いつか、その奥に流れる澄んだ水が 人々を潤すことができる日まで 何度でもここへ来て 蛇口を回し続けよう。 日記、再開。 気づけばすっかり霞んできた 自分というものの輪郭を確かめるために。