2012-01-01から1年間の記事一覧

進路面談

『この人を、一体どうすればいいのか?』 ずらりと並んだ5名の一流社会学研究者が議論を交わす光景に、 時折り、思わず他人事のように見入ってしまう。 それを前に発言は、2カ月前から、いや10年以上前から相も変わらず 「社会問題を資本主義のメカニズ…

逆再生

いつからだろうか、 自分が考えたこと感じたことより それがどう見られるか受け取られるかを 優先してしまうようになったのは。 最初は、自分を守る手段だと思っていた。 考えたこと感じたことを無防備にさらして それを否定され軽蔑されたときに 自分の存在…

進路をとれ

IDEAS初日のオリエンテーション修了後、 先生やスタッフの方が懇親会を開いてくださった。 知的探求を生業とする研究者と、 何がしかになろうと意欲を抱える研修生。 他愛もない世間話などほとんどなく、 話題は自然と私たちの問題意識の対象や 今後の…

ひとりラン

走りなれたはずの皇居周回コースを ひとり、じっくりと走ってみる。 自分と外界を隔てる、一枚の皮 その内部と対話する時間 その外部を感受する時間 その二つが融合し、無になる時間 たった30分足らずの、濃縮された時間。 2年間、向き合い続けたこの時間が…

変化の質

これまでの転職には、ほとんど何の不安もなかった。 それまでの場所に居続けるよりも、次の場所に移った方が 総じて状況が改善するという、確信のようなものがあったから。 もちろん、リセットボタンを押してまたスタートを切るような 真新しい気持ちになれ…

楽観の勝利

誰に頼まれたわけでもなく、自分で決めたことなのに 締切りが近づくにつれて日増しに気が重くなるという 本末転倒ぶり。 1月の寒い部屋でパソコンに向かいながら 「完成」に近付いているのかも、そもそも何が「完成」なのかも さっぱり分からなくなってくる…

桜ラン

1周目の5キロは、止まらず走り続けることで精一杯だった。あの坂を登り、あの角を曲がり、 やがてチリは積もって100周目。満開の桜が祝福してくれた。