2011-01-01から1年間の記事一覧

トレイルラン

都会の喧騒を抜け、大磯に着くと まばゆい日差しに迎えられる。 平坦な道を3キロほど走り、その麓に立つ。 あっという間に息が切れるほどの 急な斜面をくねくねと登り続けると いつの間にか、濃い自然の中にいた。 湘南平で、初めてのトレイル・ラン。 走る…

体育の日ラン

近頃は異常気象が叫ばれていて ゲリラ豪雨が頻発したり 桜の季節に雪が降ったりしているけど 体育の日だけはなんだか聖域のように 相変わらずよく晴れる。 文化の日も、建国記念日も 特別なにをするわけでもないくせに 体育の日だけは、運動をするのが 「正…

書禅

年の始まりには目標を立てる。 形に残るものも、残らないものもある。 自分の力ではどうにもならないものも やる気さえあれば今日にだってできるものもある。 そしてたいていは、いくつかは未達成で終わる。 それは、去年の一番の目標だった。 やる気さえあ…

被災地を語る

「ボランティア、どうだった?」そう聞かれて 「良かった。楽しかった。」と 半ば条件反射的に出てくる言葉を呑みこむ。 これはゴルフコンペとは違うのだと。少なくとも、 自分がそういうイメージの発信源になっては いけないのだと。 予想以上に、そう質問…

被災地を行く

田舎ののどかな風景に、突如として 壊れた民家や潰れた車が出現する。 やがて、瓦礫が散乱した土地に変わる。 宮城県の南三陸を走るバスの外には、 すでに映像で見慣れてしまった光景が広がっている。 ボランティアは、その日の状況に応じて人が配置が決まる…

被災地を想う

会社主催の第1回被災地ボランティア、 そのオリエンテーションに参加した。 被災地の子供支援を行なっているNPOと協働して、 その活動を共にしたり、休日のイベントを開催するプログラム。 NPOは、被災した子供たちの学習の遅れを取り戻す手伝いや、 …

断捨離

「断捨離」の提唱者の取材番組。 次から次に出てきては消えていく ハウツーものの一つに過ぎないと思い、 さしたる期待もなく見ていたのだが、予想に反して その考え方に次第に引き込まれてしまった。 一、主役はモノではなく、自分 「自分にとって必要ない…

10Years

社会人になって最初の日、 期待とのあまりの格差の大きさに、泣きながら帰宅した。 その日から、ちょうど10年が過ぎた。 少しずつ現実に慣れながらも どこかで、理想の場所を、それに近い場所を、探していた。 “理想”の具体的なイメージも持たないまま。 2…

大地震の後

1995年の阪神・淡路大震災。 連日のテレビ報道が、震災被害の悲惨な状況と そこから立ち上がろうとする人々の姿を伝える中で、 おそらく自身も被災者であろう何人かが、避難地域に 自力でシャワールームを設置している光景を目にして、 途方もない無力感を覚…

15kmラン

わずかに春めいてきた朝、 生まれて初めての15kmランに挑戦した。 皇居1周目、すぐに少しお腹が痛んだ。 でも、わずかな不調なら1周は走り切れるようになっている。 皇居2周目、足の裏が痛くなった。 着地するたびに土踏まずが擦れて、不安がよぎり始め…

精神労働

前回の冬のある日、 ランニング中に足を痛めた。 しばらく放っておいたが治らず、 自宅の近くにある整骨院を尋ねた。 その小さな空間には、3〜4人の先生が 1階と2階を忙しく行き来しながら、 その間にある待合室の患者にも気を配る、 その親切で温かい空…