プレゼンテーション

人気上昇中の戦場カメラマン、渡辺陽一が会社にやってきた。 お客さんを招いて開いた研修会の特別講師として。 講演開始から数分経った会場を覗くと、 すでに話の舞台はアフリカ内陸にあって、 彼は、壇上を動き回りながら、あの独特の話し方で、 全身で、内…

紅葉ラン

由緒あるホテルニューオータニを起点に、 裏手の赤坂御所に沿って、 黄金に輝く神宮外苑のイチョウ並木を抜けて、 新宿御苑をくるりと廻り、 ふたたび神宮外苑をなでて 赤坂御所を半周し、 もとの場所に戻る。 文字通り、紅葉に染まる東京を“駆け”巡る。 の…

晩秋の坐禅

会社の隣駅、東京の一等地に 静かに佇むお寺へ、初訪問。 読経、坐禅を続けて2回、再び読経、最期に礼。 およそ1時間20分の座禅会。 ただただ、文字を追うだけ。 ただただ、坐るだけ。 その何が難しいかは、やってみると、よく分かる。 ついつい、この後の食…

チャリティラン

およそ5年ぶりに参加した 会社が協賛しているFITチャリティ・ラン (Financial Institutes in Tokyo for charity) 日比谷公園に集合し、皇居を一周した前回が、 現在につづく「皇居ラン」の原点となった。 そしてこの5年ほどの間に、このイベントはみるみる…

秋ラン

風もなく穏やかな日。青く澄みわたる空。 その爽やかさに背中を押されて、 皇居2周(10km)のランニングに挑戦。 10kmといえば、フルマラソンの1/4足らずだし、 各地で開かれている市民マラソンでは定番の距離だから 普通のランナーにとっては、別に…

プロセスと結果

人生において プロセスと結果のどちらが大切か? この瞬間が楽しいことと 将来の目標を達成することの どちらに最適化するべきか? あまりセンスのよい問いではないが いまだに、悩んでしまったりする。 ある目的を成し遂げることと引き換えに、 毎日、辛い…

プロ意識

時折り、感心することがある。 たとえば 混みあうユニクロの店内で、 決して高くない買い物の割に なんだかんだと手がかかるお客に いつも丁寧に応じる店員さん。 たとえば 住宅街のマッサージ店で、 決して高くない料金を設定し、 あれやこれやと不調を訴え…

三夜学生 

3つのケースを扱う、3回の授業を終えた。 たった3回に、「何かすごいことが得られる」 なんて、過度な期待はしていなかった。 それでもどこか、消化不良の感が残ったのは、 きっと回数の少なさだけが理由ではない。 もしもマーケティングというものに、 …

初秋の坐禅

ふたたび、 暮れゆく都会をバスに乗り 円融寺を訪れる。 今回のご住職の説法は 『他、是レ我ニ非ズ』 「あれは本当の自分ではない」と 過去の自分を後悔すること 「いつか立派な自分になれる」と 未来の自分に期待すること、 それらは全く無意味である。 過…

一夜学生

朝、妙な緊張感で目が覚める。 次の瞬間、お金を払って緊張するなんて おめでたいな、と思う。 今日から、ビジネススクールで マーケティング戦略の短期講座が始まる。 今日の授業のために渡されたケースは 専門家からみれば、おそらく遊びのようなもの。 そ…

高野山 −絢爛

6時5分、鐘の音が響く。 朝の勤行が始まる合図。 大日如来が鎮座する本堂の空間は、 金色に輝き、驚くほど色鮮やか。 「禅の墨色の世界にたいして、 密教の世界は五彩の世界である。 五彩の世界も、原色の五彩の世界である。 それは、まことにケバケバしい…

高野山 −荘厳

弘法大師・空海が「天才」だと言うことを、 最近まで知らなかった。 その天才の最期の地、高野山に登る。 空海=真言宗=高野山金剛峯寺、 最澄=天台宗=比叡山延暦寺、 受験勉強の時は、この単語をセットで暗記した。 教科書に占める割合は、おそらく 2行…

真夏の座禅

バスは、恵比寿や表参道の 洒落た街並みを抜け、 目黒の住宅地を深々と進む。 バスを降りる頃には、 すっかり明かりもなくなり、 視野のほとんどは暗闇になったが そのお寺の広々とした境内と、 そこに漂う静寂な空気は、 肌で感じることができる。 夜8時が…

ハワイの光

まだ街が闇に眠る、4:30起床。 5:10、迎えのマイクロバスに乗り、 ダイヤモンド・ヘッドへ向かう。 この旅、最大のクライマックス。たぶん。 頂上でご来光を拝む、というのが理想ではあったけど ほぼ夏至に近いこの日の日の出は、5:58。 ゲートの開門時刻…

ハワイの波

2日目、うっすらと夜が明けはじめたばかりの、5:30起床。 6:20、とあるビルの2階に集合。 20分遅刻してきた先生と、 集まった日本人女性ばかり10人ほどと 連れだって、ビーチへ移動。 波打ち際にマットを敷き、 「ビーチ・ヨガ」スタート。 ヨガは、エクサ…

ハワイの風

いつでも行けるから、という理由で これまでずっと後回しにしていて、 それでも、なぜか定期的に 無性に訪れたいと思っていた、ハワイ。 眩しすぎる太陽に迎えられ、ついに上陸。 夕方、いつものウェアとシューズに着替え、 西日に照らされる海岸沿いと カピ…

金融知力

日本は金融教育が遅れている、と言われる。 戦後復興の過程で構築された銀行中心の金融システムを引きずり 自らのリスクを取って投資するという習慣も術も身についていない しかしこれからは、自分の資産は自分の責任において形成しなければならない・・・ …

生命の水

何年も人目に触れず 忘れ去られたようにそこにある水道の蛇口を おそるおそる、回してみる。 金属はすっかり錆びつき かさかさと乾いた音を立てるだけ。 いつか、その奥に流れる澄んだ水が 人々を潤すことができる日まで 何度でもここへ来て 蛇口を回し続け…

ロードライフ

夏らしい強い日差しに熱された一日に 一枚一枚ブルーグレーのフィルターがかかっていく。 ポケットに家の鍵と、ipodを入れて まっすぐ伸びる道を西に走る。 昨日までの淀みが汗に変わり始める頃、 これほどの幸せがあるだろうかと思ってしまう程の 恍惚の瞬…

学業の神様

ある程度自分を追い詰める「試験」は ほぼ10年ぶり。 当たり前だけど、それは一発勝負で それまでの経緯がどうだったかなんて 全く関係がない。 そんなことを思い出した。 朝から、財布を忘れて駅まで行ったり パスモにチャージしようとしてパスネットを買…

初詣

新年の無事を願い、神聖な場所で心を清める。 これをしないと何か悪いことが起こりそうだと思うのは 日本人故の刷込みか? 仕事帰りに適当な所はないかと呟いていると いつも間にか話は職場全体に広がっていて 結局タクシー3台で『神田明神』へ。 商売繁盛…

オール・アバウト・マイ・マザー

おばあちゃんに新年のご挨拶。 おばあちゃんの両親は、おばあちゃんが若い頃に亡くなって おばあちゃんは、オバアチャンに育てられた。 そのオバアチャンは、江戸時代生まれで、 孫であるおばあちゃんと、『尺かメートルか』で喧嘩していたらしい。 こんなふ…

一年の計は・・

体力で走った昨年から、知力を備える一年へ、 そして、守りから攻めへ・・ というつもりでしたが、 カズコ先生によれば 今年は『大殺界』のど真ん中 どうやら今年は忍耐の年みたいです。 ====================== 今年始めの一本。

チャリティマラソン

金融機関合同のイベントに参加してみた。 皇居一周5km、会社のロゴ入りTシャツを着て走る。 ベビーカーを押しながら ペットのリードを引きながら 思い思いのスタイルで 結構な人数が参加していた。 チャリティ絡みのイベントに日ごろ親しんでいるためか、 …

出張の達人 −徳島編 終

JAZZが静かに流れるモノトーンの空間 トリュフのクリームソースパスタと赤ワインで 静かに3泊4日の仕事を終える。 そう、ここは徳島県。

出張の達人 −徳島編 始

夜、駅前の通りを目的もなく歩いていると、 どこからかお囃子の音が。 夏祭りを思わせるその音に誘われて川沿いの広場に出てみると、 「阿波踊り」の練習が行われていた。 大人たちが奏でる楽器のリズムに合わせ、子供たちが列を成して踊っている。 列の一番…

出張の達人 −福井編

記録更新の3泊4日。 仕事中とはいえ、ホテル探しは密かに時間をかける。 もちろん宿泊プランにも。 今回は某大手ホテルの「レディースプラン」。 決め手はフットマッサージ機つき。 その他、鎌倉のパジャマ、マイナスイオンドライヤー、 セミダブルベッド…

週末パークライフ

会社が変わったため、 ジムの契約が解消されてしまった。 個人的に再契約も考えたけれど、 通勤に1時間以上かかるロケーションを逆手にとり 近くの公園を利用することにした。 気分だけはセントラルパークを颯爽と走るニューヨーカー。 よく知らない音楽を聴…

書初め

年が明け、通勤経路が変わってから一ヶ月。 その間、 どこでも仕事ができるようにノートPCが支給され、 いつでも掴まるように携帯電話が手渡され、 一度の会合で大量の名刺交換をし、接待へ流れ、 週に何度か新幹線で出張に出かける、 そんな生活になった…

京都日記 −復

帰路は予定通り、ハイウェイバスで。 2階建て3列シート、トイレと洗面台があり、 リクライニングとフットレスト、スリッパと毛布つき。 乗り換えもないし、暖かく快適。 23:10京都駅発、 出発してすぐに消灯時間となり、 カーテンを閉めなければならなかった…